私について(運営者情報・このブログを始めた理由)

はじめに:定年間近の薬剤師が、なぜキーボードを叩いているのか

はじめまして。このブログ「薬屋DX奮戦記」を訪れていただき、本当にありがとうございます。

私は現在、調剤薬局の現場に勤務している、臨床経験35年目の現場薬剤師です。
年齢的にも定年が視野に入り、いわゆる「ベテラン」と呼ばれる立場になりました。

毎日の仕事は、処方箋の監査、調剤、患者さんへの服薬指導、在宅医療への訪問、そして医師やケアマネジャーさんとの連携です。35年間、ずっと患者さんの顔を見つめ、薬とお薬手帳に向き合って生きてきました。

そんな私が、なぜ今、パソコンとAIに向き合い、プログラミングや業務改善に挑んでいるのか。
その理由は、ある日出会ったひとつの言葉と、現場で長年抱え続けてきた「強いもどかしさ」でした。


パソコン初心者だった私が「VIBE CODING」に飛び込んだ日

正直に告白しますと、私はつい最近まで典型的なパソコン初心者でした。
キーボードは人差し指で探しながら叩き、画面に英語のエラーメッセージが出ただけで「パソコンが壊れたのではないか」と冷や汗を流すようなレベルです。

そんな私がSNSや本で目にしたのが、「VIBE CODING(バイブコーディング)」 という言葉でした。

「難しい文法を丸暗記しなくても、AIと自然な日本語で対話しながら、作りたいものを形にできる時代が来た」

この言葉を見たとき、胸が強く高鳴りました。
「もしかしたら、長年薬局の現場で『これ面倒だな』『ここをこう変えられたら患者さんともっと話せるのに』と感じていたあの業務の山を、自分の手で変えられるのではないか?」

そう思って飛び込んだのが始まりでした。
……しかし、現実は甘くありませんでした。「VIBE(ノリと雰囲気)」だけで何とかなるはずもなく、待っていたのはエラーの連続と、血の滲むような試行錯誤の日々でした。


私たちの現場には「困った」が溢れている

調剤薬局の現場は、驚くほどアナログとデジタルが混ざり合っています。

  • レセコン(調剤会計システム)への二重入力
  • 分厚い添付文書の山から該当の注意書きを探す時間
  • 複雑な在庫管理と使用期限のチェック
  • 手書きのメモと伝言ゲームによるヒヤリ・ハット

これらの作業に追われていると、どうしても「一番大切にしたいはずの、患者さんと向き合う時間」が削られてしまいます。

「この無駄な確認作業を5分短縮できたら、目の前の不安そうな患者さんにもう一言、温かい声をかけられるのに」
35年間、現場でずっとそう思い続けてきました。

大手チェーンのような潤沢なIT予算はありません。専門のシステム開発会社に頼む余裕もありません。
だからこそ、「現場にいる自分が、現場の仲間と一緒に、AIの力を借りて作るしかない」 と決意したのです。


主役はAIではなく「現場の人間と仲間」

このサイトで強くお伝えしたいのは、「AIは決して人間の代わりではない」ということです。

AIは魔法の杖ではありません。質問の仕方を間違えれば平気で嘘をつきますし、薬局の現場の空気や、患者さんの表情の曇りまでは読み取れません。
しかし、AIを「優秀で根気強い相棒」として隣に置き、現場のスタッフや就労支援の仲間たちと「ここが使いにくいね」「もっとこうしよう」と意見を出し合えば、PC初心者でも現場を劇的に変えるツールが生み出せます。

このブログは、成功談を自慢するサイトではありません。
むしろ、

  • どこでエラーを出して頭を抱えたか
  • どんな勘違いをして夜遅くまで作業したか
  • 仲間からの一言でどう救われたか
  • 実際に薬局で使ってみて患者さんや現場はどう変わったか

という「泥臭い試行錯誤のプロセス」を記録し、同じように現場で悩んでいる薬剤師や医療従事者、そしてPC初心者の方々へ届けるための実践記です。


当サイトの運営方針・免責事項

当サイトを安全に運営するため、以下の点にご留意いただけますようお願い申し上げます。

  1. 個別の診断・治療を目的としません
  2. 当サイトは、個人の調剤薬局における業務改善・IT活用の試行錯誤を共有するものであり、個別の疾患に対する医療相談や診断・治療方針の指示を目的とするものではありません。体調に不安のある方は、必ずかかりつけの医師・薬剤師にご相談ください。
    2. 患者情報の完全な保護
    記事内に登場する症例、処方内容、エピソードなどは、プライバシー保護の観点からすべて十分に匿名化、または架空のデータに置き換えています。実在の患者様や関係者の個人情報は一切掲載いたしません。
    3. 正確性と安全性について
    掲載しているシステムやプログラミングコード、AIのプロンプト等は個人の実験的取り組みです。実際の現場へ導入される際は、各薬局の責任において十分なテストと安全確認を行ってください。


お問い合わせ・メッセージ

日々の現場での気づきやご意見、応援のメッセージなどがございましたら、ぜひ励みにさせていただきます。
これからも、現場の「困った」を一つずつ、仲間とAIと共に笑顔に変えてまいります。