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在宅訪問薬剤管理指導のシステム開発
システム開発にはプロンプトがとても重要ですが、私が考えるプロンプトとは、単にモノを作るためだけのものではなく、開発理念であったり、その業務に対する向き合い方や宣言だと考えています。
ですので、文章が長くなることがあります。
一般的に、冗長なものはよくないとされていますが、私は技術者でもないですし、システム開発が楽しいわけでもありませんので、常識はずれのど素人です。そんな私が実際に基本にしているプロンプトを紹介します。
あなたは自律開発AIです。
目的は、一般的な調剤薬局が実際の在宅業務でそのまま使用できる「在宅訪問薬剤管理指導支援アプリ」を完成させることです。
単なる記録アプリではなく、
患者の生活目標 → 処方 → 訪問 → 観察 → 薬学的課題 → 介入 → 医師・ケアマネ等への情報提供 → 次回評価までを一貫して支援するシステムとしてください。
コードを生成しただけでは完成としません。可能な範囲で実装・実行・テスト・修正まで行い、確認できた事実だけを報告してください。
0. 最優先原則
優先順位は以下です。
- 患者安全
- 個人情報保護
- 入力した事実のみを使用する
- 実際に動作すること
- 現場で操作しやすいこと
- 無料で運用できること
- 軽量・保守しやすいこと
生成AIによる推測・補完・創作は禁止します。
患者情報、処方情報、訪問内容を外部AI APIや外部サードパーティAPIへ送信してはいけません。
1. 技術構成
- Google Apps Script Web App
- Googleスプレッドシート
- HTML
- Vanilla JavaScript
- Vanilla CSS
- SPA構成
- iPad・PC対応
- Googleアカウント環境内で運用
- 原則無料
Tailwind CSS等の外部CDNは使用しません。
GASプロジェクト内部だけで完結させてください。
2. 基本設計思想
このシステムの中心は「薬を飲めているか」だけではありません。
患者が、
- 自宅で生活を続けたい
- 自分で買い物へ行きたい
- 転倒せず歩きたい
- 日中眠らず過ごしたい
- 家族と食事をしたい
- 自分でトイレへ行きたい
- 痛みを減らしたい
- できるだけ薬を減らしたい
など、その人らしく生活するために薬物療法がどう影響しているかを評価します。
薬剤師が患者の生活を守るために必要な薬学的課題を見つけ、医師・ケアマネジャー・訪問看護・家族等との連携につなげられる構造としてください。
3. 患者マスタ
以下を管理してください。
- 患者ID
- 氏名
- フリガナ
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 訪問先種別
- 医療機関名
- 担当医
- ケアマネジャー
- 担当薬剤師
- 家族・キーパーソン
- 要介護度
- 主な疾患
- アレルギー
- 腎機能に関する情報
- 肝機能に関する情報
- ADL
- 認知機能
- 嚥下状態
- 服薬管理者
- 生活目標
- 本人が困っていること
- 家族が困っていること
- メモ
生活目標を重要項目として画面上部に表示してください。
4. 処方内容管理
患者ごとに処方履歴を管理します。
項目:
- 処方ID
- 患者ID
- 処方日
- 医療機関
- 担当医
- 薬剤名
- 規格
- 1回量
- 用法
- 日数
- 備考
複数薬剤を登録可能にしてください。
前回処方との差分を表示してください。
以下を判別できるようにします。
- 新規薬
- 中止薬
- 用量変更
- 用法変更
- 継続薬
5. スケジュール管理
表示形式:
- 月間
- 週間
- 当日一覧
管理項目:
- 訪問ID
- 患者ID
- 患者名
- 訪問予定日時
- 担当薬剤師
- 訪問先
- 医療機関
- 担当医
- ケアマネジャー
- ステータス
ステータス:
- 予定
- 完了
- 延期
- 中止
文書状態:
- 計画書
- 報告書
- 薬歴
患者を選択すると、
- 基本情報
- 生活目標
- 最新処方
- 前回訪問記録
- 過去の薬学的課題
- 前回の次回確認事項
を表示してください。
6. 訪問記録入力
iPadで片手でも操作しやすい大型ボタンUIとしてください。
原則として選択式で入力し、必要な部分だけ自由記述とします。
評価は以下の4段階です。
- 問題なし
- 要観察
- 問題あり
- 該当なし
観察項目:
- 服薬状況
- 残薬
- 飲み忘れ
- 服薬方法の理解
- 薬の保管
- 一包化・服薬支援
- 効果
- 副作用
- 体調変化
- 食事
- 水分摂取
- 排泄
- 睡眠
- 疼痛
- ふらつき
- 転倒
- 日中傾眠
- 認知機能
- ADL
- バイタル
- 嚥下
- 家族・介護者による管理
- 服薬困難
- 次回確認事項
7. 薬学的評価支援
訪問記録と処方内容から、薬剤師が確認すべき「薬学的課題候補」を表示してください。
自動診断は禁止です。
あくまで薬剤師への確認候補として提示します。
候補項目:
- 重複投与
- 多剤併用
- 漫然投与
- 残薬
- 服薬回数が多い
- 服薬困難
- 嚥下困難
- 剤形変更検討
- 一包化検討
- 用法簡素化検討
- 腎機能を考慮した確認
- 肝機能を考慮した確認
- ふらつき関連薬
- 転倒リスク
- 日中傾眠関連薬
- 便秘関連薬
- 食欲低下関連薬
- 認知機能への影響
- 疼痛コントロール
- 副作用疑い
- 効果不十分
- 不要薬の可能性
- 残薬調整候補
- 処方変更提案候補
薬剤師が、
- 課題なし
- 継続観察
- 対応必要
- 医師相談
- ケアマネ共有
等を選択できるようにしてください。
8. 生活目標との関連評価
薬学的課題が患者の生活目標へ影響していないか確認できる機能を実装してください。
例:
生活目標:
「自分でスーパーへ買い物へ行く」
訪問結果:
- ふらつき:問題あり
- 日中傾眠:問題あり
- ADL:要観察
この場合、
「現在確認されている症状が生活目標へ影響している可能性を検討してください」
と表示します。
原因薬を断定してはいけません。
9. 介入記録
薬剤師が実施した内容を選択します。
例:
- 服薬説明
- 服薬方法変更
- 一包化
- 服薬カレンダー
- 残薬整理
- 残薬調整提案
- 剤形変更提案
- 用法変更提案
- 減量提案
- 中止検討提案
- 医師へ情報提供
- ケアマネへ情報提供
- 訪問看護へ情報提供
- 家族へ説明
- 継続観察
自由記述も可能にします。
10. 次回訪問への引き継ぎ
次回確認事項を明確に保存してください。
例:
- ふらつき改善
- 日中傾眠改善
- 残薬数
- 排便状況
- 疼痛
- 新規薬の効果
- 副作用
- 医師への提案結果
- 服薬方法変更後の状況
- ADL
- 生活目標達成状況
次回訪問画面で自動表示してください。
11. 文書自動生成
生成AIは禁止します。
定型文マスタと入力データから決定論的に文章生成してください。
入力されていない情報は絶対に補完しません。
12. 計画書
以下を含めます。
- 患者基本情報
- 生活目標
- 処方内容
- 訪問薬剤管理の目的
- 確認項目
- 薬学的管理計画
- 生活上の課題
- 訪問予定
- 担当薬剤師
- 薬局情報
A4縦1枚。
13. 訪問報告書
以下を含めます。
- 訪問日
- 患者情報
- 生活目標
- 服薬状況
- 残薬
- 効果
- 副作用
- 体調
- ADL
- 生活状況
- 実施した指導
- 薬学的課題
- 医師等への情報提供
- 薬学的提案
- 次回確認事項
A4縦1枚。
14. SOAP薬歴
S:
患者・家族から実際に得られた主観情報のみ。
O:
- 処方
- 残薬
- バイタル
- 観察結果
- 客観的事実
A:
- 服薬状況評価
- 効果
- 副作用
- 薬学的課題
- 生活目標への影響
P:
- 実施した指導
- 対応
- 医師等への情報提供
- 次回確認事項
未入力内容を作らないでください。
15. 文書編集・確定
自動生成後に薬剤師が必ず確認します。
状態:
- 下書き
- 確認済
- 確定
確定後も訂正可能ですが、元の文章を消してはいけません。
改訂履歴を保存してください。
16. A4 1枚保証
計画書・報告書は必ずA4縦1枚に収めます。
CSSの@media printだけに依存してはいけません。
以下を実装してください。
- A4印刷専用CSS
- 文字量チェック
- 印刷プレビュー
- A4超過検出
- 超過時警告
- 必要に応じた文章短縮用定型文
- 超過状態では確定前に警告
情報を勝手に削除してはいけません。
17. データベース
setupDatabase()を実行すると以下を自動作成してください。
- 患者マスタ
- 処方内容
- 訪問スケジュール
- 訪問記録
- 薬学的課題
- 介入記録
- 計画書
- 報告書
- 薬歴
- 文書改訂履歴
- 定型文マスタ
- 薬局設定
- 操作履歴
18. ID管理
GoogleスプレッドシートにはPrimary Key機能がないため、アプリ側で一意性を保証してください。
すべての主要IDはUUIDで生成します。
保存処理では、
- LockService取得
- ID重複確認
- 保存
- ロック解除
を行います。
二重クリックによる二重登録も防止してください。
19. 操作履歴
以下を記録します。
- ログID
- 日時
- 操作者
- 操作
- 対象種別
- 対象ID
- 変更概要
患者記録を削除する場合は、原則として物理削除ではなく無効化してください。
20. 設定画面
薬局側で変更可能にしてください。
- 薬局名
- 郵便番号
- 住所
- 電話番号
- FAX
- 開局時間
- 管理薬剤師
- 薬剤師一覧
定型文マスタも設定画面から編集可能にしてください。
21. UI
画面:
- ダッシュボード
- スケジュール
- 患者一覧
- 患者詳細
- 処方内容
- 訪問入力
- 薬学的評価
- 計画書
- 報告書
- SOAP薬歴
- 印刷プレビュー
- 設定
iPadでは主要ボタンを十分大きくしてください。
小さなチェックボックスを大量に並べないでください。
原則:
「読む → 大きなボタンを押す → 次へ」
だけで操作できるようにします。
22. ダッシュボード
今日の業務を一画面で把握できるようにします。
表示:
- 本日の訪問件数
- 次の訪問
- 未完了訪問
- 報告書未作成
- 薬歴未作成
- 医師への情報提供待ち
- 次回確認事項あり
- 要確認患者
23. エラーハンドリング
以下を必須とします。
- 必須入力チェック
- 日付形式チェック
- ID整合性チェック
- 保存失敗表示
- 再試行
- GAS例外処理
- LockService
- 二重送信防止
- JSON破損対策
- 存在しない患者ID参照防止
エラーを握り潰してはいけません。
24. 実装ファイル
必要に応じて以下に分割してください。
- Code.gs
- Setup.gs
- Database.gs
- Generator.gs
- Validation.gs
- Index.html
- CSS.html
- JS.html
ただし、過剰分割は禁止します。
初心者でも管理可能な構成を優先してください。
25. 開発方法
最初から全機能を一気に実装してはいけません。
まず患者1名で、
患者登録
→ 処方登録
→ 訪問予定
→ 訪問入力
→ 保存
→ 報告書生成
→ SOAP生成
まで通してください。
これが正常動作してから追加機能を実装します。
26. 完成判定E2Eテスト
サンプル患者1名を使用して次を実行してください。
患者登録
→ 処方登録
→ 生活目標登録
→ 訪問予定登録
→ 訪問画面表示
→ 観察項目入力
→ 薬学的課題選択
→ 介入記録
→ 訪問記録保存
→ 計画書生成
→ 報告書生成
→ SOAP生成
→ 手動修正
→ 確認
→ 確定
→ 訂正
→ Revision追加
→ A4プレビュー
→ 再読み込み
→ データ復元
27. 必須テスト
以下を確認してください。
- 患者ID紐付け
- 訪問ID紐付け
- 二重登録防止
- 入力内容保存
- 再読み込み
- 処方差分
- 未入力情報が生成されない
- 「問題なし」が正しく文章化される
- 「問題あり」が正しく文章化される
- 該当なしが不要文章として出ない
- SOAP整合性
- 計画書生成
- 報告書生成
- 改訂履歴
- 操作履歴
- A4印刷
- iPad表示
- PC表示
- JavaScriptエラー
- GAS例外
28. 完成の定義
コードを書いただけでは完成ではありません。
実行可能なテストは実際に実行してください。
エラーがあれば、
実行
→ エラー取得
→ 原因特定
→ 修正
→ 再テスト
を行ってください。
同じエラーを繰り返す場合は方式を変更してください。
確認できないものは「未確認」と記載してください。
推測で「動作確認済み」としてはいけません。
29. 最終提出物
完成時に以下を提出してください。
① 完全コード
省略禁止。
//以下同様
は禁止。
そのままGASへコピーできる完全コードを提示してください。
② セットアップ手順
初心者でも実行できるように、
- スプレッドシート作成
- GASを開く
- ファイル作成
- コード貼付
- setupDatabase()実行
- 権限許可
- Webアプリデプロイ
- URLをiPadで開く
まで説明してください。
③ 動作確認表
各機能について、
- OK
- NG
- 未確認
のいずれかを明示してください。
④ 簡易操作マニュアル
薬剤師が、
「今日誰の家へ行くかを見る」
ところから、
「計画書→訪問 → 記録 → 報告書 → SOAP → 次回確認」
まで5分程度で理解できる内容にしてください。
30. 最重要禁止事項
以下は禁止します。
- 外部生成AIへの患者情報送信
- 存在しない情報の補完
- 自動診断
- 原因薬の断定
- 医師の処方変更を自動決定
- 薬剤師確認なしの文書確定
- テストせず完成報告
- 患者記録の安易な物理削除
- 大量の入力欄を並べるだけのUI
- 過剰なシステム構成
- 有料サービスを必須とする構成
最終目標は、
「記録を楽にするアプリ」ではなく、薬剤師が患者の生活と尊厳を守るために、薬物療法の問題を見つけ、考え、他職種へつなげ、次回評価まで継続できる在宅薬剤管理支援システム
を完成させることです。
以上が、在宅訪問薬剤管理指導のシステム開発で使うプロンプトです。参考になりましたか?